
「過去5回の件数・割合の推移表」はこちらからご覧いただけます。
相談者や相談種別の変化の傾向がお分かりいただけると思います。
貧困研究会の方々のご協力で、相談内容の傾向を分析していただきました。
「なんでも相談会2020.12.19実施分分析結果速報値(貧困研究会)」はこちらからご覧いただけます。
コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守る 何でも電話相談会【第5弾】集計報告
1.実施
・日時 12月19日(土)10時~22時
(地域により終了時刻は異なります)
・開催地域 37都道府県・58会場
・電話回線 124回線
・相談員数 延べ418名
2.相談件数 522件
3.分野別相談件数
生活費問題 159件
うち、生活保護に関する相談 97件
給付金・助成金に関する相談 77件
住宅問題 55件
うち、家賃滞納に関する相談 19件
住宅ローンに関する相談 17件
債務問題 38件
労働問題(被用者) 102件
事業問題(事業者) 26件
家庭問題 17件
健康問題 32件
他 78件
4.相談者の年代別件数
10代 0件
20代 13件
30代 26件
40代 69件
50代 106件
60代 101件
70代 78件
5.相談者の性別件数
男性 300件
女性 203件
他 0件
6.職業・地位別相談件数
自営業者 47件
家族従事者 1件
フリーランス(個人事業主) 14件
会社などの役員 3件
正規職員、従業員 58件
パート、アルバイト 76件
契約社員 18件
派遣 30件
嘱託 7件
その他 7件
不明 21件
非該当(無職) 143件
7.月収別相談件数
~10万 122件
~20万 39件
~30万 14件
~40万 1件
~50万 0件
51万~ 1件
8.所持金別相談件数
ない 35件
~1000円 29件
~5000円 18件
~1万 17件
~10万 21件
~20万 9件
20万~ 37件
9.アンケート「国の施策を評価しますか」
全く評価しない 60件
評価しない 34件
どちらともいえない 42件
評価する 7件
高く評価する 3件
■相談概要
1.生活に関する相談
・借金の任意整理を行ったが、社協の貸し付けも利用済みで、仕事もコロナ対策による一時的な雇用であり、今後の生活が不安。
・4月に定年(70歳)で仕事を辞めた。コロナで再就職ができず、年金だけでは生活が大変。
・所持金が200円しかない。住むところも食べるにも困っている。
・年金収入6万円、家賃が49000円で生活がなりたたない。
・仕事がない。せいぜい週1回。アパートも出て知人宅にいる。
・路上生活。所持金なし。生保は受けたことはない。無低は絶対いや。
・コロナで失業した。休業支援金も手続きして7月~12月まで受給したがそれも終わった。再就職は見通したっていない。母子家庭で生活に困っている。(女性・60代)
・老人介護施設の仕事で月10万程度の賃金。不足分をアルバイトで補っていたがコロナ禍でアルバイトなくなった。生活苦しい上に90代の母への生活支援に2万円程度提供している。生活保護も2回申請したが認定されなかった。なんとかならないか。(男性・60代)
・コロナの影響で仕事が減ってほとんど収入がない。貯金を崩して生活しているが残り10万円位しか無くなった。これまでどこにも相談していない。(40代女性)
・飲食店で働いていたが8月に解雇された。会社が失業保険をかけていなかったため何も補償されない。生活保護も申請中だ。菅政権は苦しんでいる国民に向き合っていない。今のままでは救われない人がたくさんでてしまう。どうにかしてほしくて電話した。(女性)
・離れて暮らす娘がコロナの影響で職場が閉鎖されて生活が苦しいようだ。支援のアドバイスがほしい。(女性・50代)
・60代男性。新型コロナの影響で会社が倒産。失業保険をもらう準備をしている。家賃5.8万円/月。国保税(+国民年金?)月2万円が支払えない。障害、心疾患1級。
・50代女性。訪問介護の非常勤職員。新型コロナによる利用者減で大幅に収入減。15~20万円/月あった収入が今は7~12万円。持続化給付金の申請に行ったら、社会保険に加入しているので無理と言われた。
・60代女性。90代の母親の介護で働きに出ることが出来ない。周囲から施設入居をすすめられているが、母一人子一人で生きてきたので施設に入れられない。リボ払いの残高あり生活保護が難しいと言われた。自宅を担保にお金を借りるリバースモゲージをすすめられ融資が受けられると分かった。
・60代男性、独居。以前はリフォーム関係の仕事をしていた。この年齢になると重機を使える免許がないと再就職が難しい。コロナ拡大前に離職。面接を20社以上受けたが、年齢と高血圧のため採用されない。家賃5万3千円/月ですでに滞納。日雇いの仕事を探しているが見つからない。当面の生活費を相談したい。
・50代、男性。昨年、親が亡くなった。親名義で借りていた市営住宅だったので退去になってしまい、その後はホームレス。駅や公園で寝たり、知人宅で寝たりしている。所持金はない。生活保護申請できるか。
・60代男性、独居、無職。コロナで仕事を失った。ハローワークに70社以上の紹介を出しているが未だに採用されない。他市のハローワークにも出かけているが年齢的に厳しい。コロナが起こるとは思わなかったため2月に墓じまいをして銀行に50万円の借金をしてしまった。返済がきつい。税の滞納があり、市役所に月1万5千円支払っている。
・緊急小口資金はもう借りた。総合支援資金も延長している。車が手放せず生活保護にはなれない。
・アルバイトをしていたがコロナのため会社が休業中。固定資産税を滞納していたら年金入金日に即日預金口座を差し押さえられてしまい生活に困っている。
・年金とパートで生計を立てていたが、コロナでパートがなくなった。年金だけでは住宅ローンが払えなくなりそうだ。金融機関は支払の猶予はしないと言っている。
・精神障害と身体障害があり、障害年金を受けながら1人暮らししているが、生活費が足りないため、貯金を少しずつ取り崩している。貯金がなくなったら生活保護を受けられるか。生活保護を受けるためには、どのようにすれば良いか。
・70代男性、夫婦2人世帯。派遣でビル管理の仕事を5年続けていたが、6月に解雇された。65歳以上なので失業給付は1日5000円の50日分しかもらえなかった。夫婦2人の年金月額14.5万円の収入しかなく、家賃もあり、生活が苦しく、医療の受診を控えている。
・友人がコロナで仕事が減少し、携帯電話代も払えなくなり、1日1食で生活していて心配。ケースワーカーに嫌みを言われたので、もう役所には行きたくないと言っている。
・70代男性、単身。身体障害1級でマッサージ師の仕事をしているが、4月頃から、仕事がほとんどなくなり、貯金も尽きた。どうしたらよいかわからない。
・女性。中学生の子と高齢の母親の3人世帯。子どもに障害があり、不登校で、母親も体調が悪く無職。高齢の母が亡くなったら、生活できないので、自分たち母子が死体で見つかる事件になるのではと考えてしまう。市役所に電話しても、何も助けてくれない。
・50代女性。年末年始、宿泊施設でのアルバイトが、コロナの第3波で予約がキャンセルになり、仕事に出なくていいと言われ、見込んでいた収入がなくなって困っている。
・70代男性。月収は、コロナ前は30~40万円あったが、今は5万円しかない。持続化給付金を受領したが、もう残っていない。総合支援資金140万円ぐらい借りたが、これ以上は貸せないと言われて困っている。
・40代女性。イベントなどで化粧品の販売をしていたが、2月から一切仕事がなくなり、続化給付金を申請したが、もうなくなった。
・70代男性、妻と2人世帯。タクシー会社の従業員だが、仕事が減り、歩合制なので、今の収入では生活できない。家賃や保険料も滞納、緊急小口、総合支援資金をすでに借りてしまっており、所持金は残り5万円。
・30代男性、単身。職業訓練校に通ったが就職が難しく、フードデリバリーの仕事をしていたが、昨年末に体調を崩し、安定的に働けなくなり、11月は1万円の収入しかなく、食事にも困る状況。特例貸付を受けたが延長申請をしなかったので次の貸付を受けられない。生活保護は、10年以上音信不通の親族に扶養照会されるのは屈辱的なので避けたい。
・20代の娘が東京のネットカフェで寝泊まりしており、仕事を探しているが見付からない。助けてやって欲しい。
・50代男性。フリーライターの補助作業をし、月収10万円程度だったが、コロナで仕事が減少し、10月に仕事がなくなり、以来、無職無収入。住まいを失い、現在、親戚宅に居候している。生活保護の申請に行ったら、家を探してからくるように言われて申請させてもらえなかった。
・50代男性、2人世帯。5月にコロナの感染が疑われ、2週間休んだら、退職勧奨を受けて退職。その後、仕事が見付からず、世帯の収入は月8万円の母親の年金しかなく、貯えも減ってきており不安
・20代男性、単身。9月に退職し無職。退職後、精神科に通うようになった。借金もあり、所持金が10万円しかなく、どうしたらいいか。
・車の買い取りの営業の仕事をしていたが、会社の営業不振で他の従業員も自分も退職勧奨を受け、7月に退職し、その後5か月間無職無収入。求職活動をしても、仕事が見つからない。預貯金を切り崩してつないできたが、あと5万円だけになった。
・病気で働けず生活保護を利用している。コロナで、マスクや消毒液などを買うと、お金がなくなり、1日1食の生活。
・70代男性。自営で物品販売の仕事をしているが、5月からコロナで仕事がなくなり、5万円の年金収入しかない。社協の貸付を受けてなんとかやってきたが、家賃は8か月滞納。生活保護の申請に行っても社協に行くように言われてしまう。
2.給付金・助成金に関する相談
・契約社員として6月末まで働いたが期間満了で雇止めになった。同じ条件で離職した2人のうち、1人は失業給付の特例で延長が認められ、もう1人は特例が適用されなかった。同じ理由で離職したのに違いが発生するのはおかしい。現在、就活するも求人がなく仕事が見つからないまま給付期間の満了を迎えそうで不安。
・総合支援資金の延長(追加貸付)を認めてもらえない。
・2019年12月中旬に開業したが、開業日が2週間違うだけで持続化給付金を受けられないと言われた。
・新型コロナによる経営悪化のため、30年以上続けてきたアルバイトを解雇された。アルバイトとは言っても、1人親方として委託を受ける形だった。持続化給付金を申請できないか。
3.住まいに関する相談
・コロナの影響で収入が2/3に減った。来年1月にアパートの更新があるが貯金がないため払えない。緊急小口資金の貸し付けを申し込んだが返済能力がないからと不支給になった。
・住まいに困っている。今はネットカフェ。安心して住めるところ。
・家賃を滞納しており、家主の代理人弁護士から賃貸借契約解除の内容証明が届いた。
・同居していた父がコロナに感染して父の収入がなくなり、自分の収入だけでは住宅ローンを払えないのではないか不安
4.債務に関する相談
・借金が500万近くあり返済を求められている。家賃も滞納している。
・生活福祉資金貸付金の返還請求を受けているが、どのように対応すればよいか。
5.労働者からの相談
・もうすぐ定年を迎えるが、コロナで事業が大変だから雇用延長(再雇用)できないと言われた。正規職員も仕事がなく派遣も切られている。
・週の労働時間を減らして社会保険の適応外にすると言われた。
・コロナで4月から休業になったが手当が支払われない。休業支援金を会社が手続きすると言っていたがいつまでたっても払われない。11月に退職することを告げた。自分で手続きしたいがどうすればよいか。(女性・70代)
・12月1日で退職。異動のない契約だったのに異動命令が出されたため。有給休暇が残っているが、消化させられないと会社は言っている。どうにか方法はないか。(女性)
・ 50代 女性 独居 非正規職員。製造業勤務。新型コロナで需要が減って、週5日勤務が週3日に減らされている。月20万円あった収入が今は14万円になった。関節リウマチを抱えていて医療費が月3万円ほどかかる。収入が減ると医療費が圧迫して生活が苦しい。
・不妊治療で休んだら退職だといわれるなどのパワハラをうけ休職しているが、もうすぐ休職期間が終わってしまう。
・長年勤めてきて、勤務態度が何一つ変わっていないのに、突然懲戒解雇を言い渡された。再就職はしたので戻るつもりはないが、未消化の有給と未払い賞与を支払ってもらいたい。
・コロナで勤務していた店舗が廃止になった。人事異動になったが新店舗は通うには厳しく辞職したが、離職理由は自己都合になるのか?
6.事業者からの相談
・旅行会社を経営している。持続化給付金200万円はもらったが、その後の資金繰りに困っており、国の無担保無保証融資も無理だった。どうにかならないか?
・80代女性、夫と2人世帯。カラオケ機材のレンタル業をしているが、コロナで経営難に陥り700万円の借入をした。夫婦で月10万円の収入しかない。
・親族で飲食店を経営。昨年と今年で、まったく同じ事業を続けているが、今年になり事業主が親に代わったところ、持続化給付金を申請しても、要件を充たさないと言われた。
7.健康に関する相談
・コロナで仕事が減少し、本来2人でやる仕事を3人でやる状態になっており、他の社員の目も気になり、それが原因で心を病んでしまった。
・50代男性。同居父(80代)のパーキンソン病が重篤化して入院中。収入は1万5千円の個人年金のみ。親族が生活費を定期的に届けに来ているが、生活が苦しく自死をしようと、最近 睡眠薬や痛み止めを多量に服用した。預金はない。車もない。どうしたら良いか。
・いのちの電話に何度も電話しているが、1度もつながったことがない。
・20代女性。シフトを減らされたり、賃金が最低賃金以下だったりで、仕事が長期に安定しない。今は、派遣の仕事で、コロナで求人情報が少ないので続けたいが、社内のトラブルで退職に追い込まれる可能性。コロナで、家庭内不和となり、親や祖父から責められ、過呼吸等が多発して、「死にたい」気持。