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2012年5月28日

担当職員の事情聴取にあたっての要望書

札幌市白石区長 殿

                    全国「餓死」「孤立死」問題調査団
                       団 長  井 上 英 夫  


 去る本年5月16日の懇談の席に置いて、改めて受付面接を担当した2名の職員に対する事情聴取を行い、その結果をご連絡いただくことになりました。
 当該聴取にあたっては、下記具体的質問事項を踏まえて実施していただきたく、聴取結果については、6月末日までに書面でご回答いただきますようお願いします。



第1 聴取日時、所要時間、聴取担当職員の氏名及び役職を明らかにされたい。


第2 下記の具体的質問を担当者にされたい。

1 両担当者について
① 職歴。職員としての福祉現場へのこれまでの配置歴(福祉事務所での面接員、地区担当員、福祉関係職場などでの経歴等)。

② 社会福祉主事の資格の有無。その他、社会福祉士等の資格の有無。

③ 当該相談や相談者について記憶があるか。

2 平成22年6月1日の面接について
① 平成21年10月に「体調不良により」退職とあるが、具体的にどのように体調不良 であるか聞いたか。聞いたとすればどのように述べていたか。
  聞かなかったとすればなぜ聞かなかったか。本人の健康状態の把握は重要であるとは今も考えないか(記憶がないと答えた場合も回答されたい。以下「同前」と表記する)。

② その後「採用が決まり、働くも4日程度で解雇」となった原因・理由について聞いたか。聞いたとすればどのように述べていたか。
  聞かなかったとすればなぜ聞かなかったか。仕事が続かなかった理由は今後の稼働可能性を判断する上で重要であるとは今も考えないか(同前)。

③ 「主名義の生命保険(住友生命)」について、解約返戻金の有無金額など具体的内容を聞いたか。聞いたとすればどのように述べていたか。
  聞かなかったとすればなぜ聞かなかったか。保有資産の具体的状況は、相談者の今後の生計維持の可能性を判断する上で重要であるとは今も考えないか(同前)。

④ 既に「婦人服の会社を面接、返事待ちの状況」であるのに、あえて「今後も継続して求職活動をするよう助言した」のはなぜか。

⑤ 「妹は知的障害により・・現在は稼働していない」とあるが、妹の福祉サービスの活用についてどのような配慮をしたか。していないとすれば、それはなぜか。

⑥ 「高額家賃について教示」とは具体的に何をどのように教示したのか。(仮に「保護受給後、住宅扶助基準額との差額は生活扶助費から自己負担してもらうことになる」との説明をしたとの回答であれば、)なぜ申請書も受け付けておらず、保護開始の見込みもない者に対してわざわざ受給後のことを説明したのか。

⑦ 「保護の要件である、懸命なる求職活動を伝えた」とは具体的に何をどのように伝えたのか。表現方法も含めて詳細に再現されたい。(仮に「保護受給後、求職活動をしてもらうことになる」との説明をしたとの回答であれば、)なぜ申請書も受け付けておらず、保護開始の見込みもない者に対してわざわざ受給後のことを説明したのか。また、なぜ「保護受給後、懸命なる求職活動が必要となることを伝えた」などと記載せず、「保護の要件である、」という表記をしたのか。

⑧ 「懸命なる求職活動」は「保護の要件」であると理解していたのか。どのような意味で「保護の要件」なのか。「懸命なる」との用語は法文にも通知文にもないが、このような表現をなぜ採用したのか。

⑨ 「関係書類教示」をどのような理由で行ったのか。どのような書類を関係書類として列記し、具体的にどのように教示したのか。

⑩ 誰でも申請権があり、相談者が今申請することもできること、申請に関係書類の提出は必要のないこと、保護は原則として申請によって開始すること、申請があれば原則として14日以内に要否判定のうえ書面をもって決定することなどについて、明確に説明したか。各項目について説明の有無を回答されたい。
  仮に説明しなかったとすれば、なぜ説明しなかったのか個別に回答されたい。上記の点を具体的に説明しなければ、真に申請意思を確認したことにならないとは今も考えないか(同前)。

⑪ 生活困窮を訴えられているのに、預貯金・現金の保有状況、ライフラインの停止・滞納状況、国保等の滞納状況について聴取確認しなかったのはなぜか。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

3 平成23年4月1日の相談について
① 相談にあたり、前回の面接記録を読んだか。

② ハローワークの教育訓練給付金は月額幾らであるか確認したか。

③ 4月8日の同給付金の支給後の支給予定を確認したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
確認していないとすればなぜか。かかる事項を確認しなければ、今後の相談者の生計維持可能性を把握し的確な助言を行うことができないとは、今も考えないか(同前)。

④ 公共料金の滞納を聞いているが、その具体的内容や金額について確認したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
  確認していないとすればなぜか。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

⑤ 国保「未加入」の理由を聞いたか。聞いたとすればどのように述べていたか。
聞いていないとすればなぜ聞かなかったのか。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

⑥ 支給された「非常用パン」の1食あたりのカロリー数はいくらか。一人当たり1日1食分のみを支給した根拠は何か。それで十分であると今も考えているか。

⑦ 生活保護申請に至らない相談者に対して「非常用パン」を支給する例は年間何件程度か。そもそも前例はあるか。希有な例であるとすれば、何故にそのような希有な判断をしたのか。相談者の困窮状態が切迫性を認識していたからではないか。

4 平成23年6月30日の相談について
① 姉が受けていた職業訓練はいつ終了し、給付金の受領はいつ幾らが最終であるか確認したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
 確認していないとすれば何故か。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

② 手持ち金の具体的金額を確認したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
 確認していないとすれば何故か。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

③「妹が体調を崩し仕事に行けない状態」になったという点につき、どのように体調を崩し、なぜ姉が仕事に行けなくなったのか、その具体的内容を聴取したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
 確認していないとすれば何故か。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

④「家賃・公共料金の滞納」の具体的内容について聴取したか。確認したとすれば、どのように聞いたか。
 確認していないとすれば何故か。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

⑤「能力・資産の活用等生活保護制度全般について説明」とは具体的にどのような説明を行ったのか。

⑥「高額家賃について教示」とは具体的に何をどのように教示したのか。(仮に「保護受給後、住宅扶助基準額との差額は生活扶助費から自己負担してもらうことになる」との説明をしたとの回答であれば、)なぜ申請書も受け付けておらず、保護開始の見込みもない者に対してわざわざ受給後のことを説明したのか。

⑧「保護の要件である、懸命なる求職活動を伝えた」とは具体的に何をどのように伝えたのか。表現方法も含めて詳細に再現されたい。(仮に「保護受給後、求職活動をしてもらうことになる」との説明をしたとの回答であれば、)なぜ申請書も受け付けておらず、保護開始の見込みもない者に対してわざわざ受給後のことを説明したのか。また、なぜ「保護受給後、懸命なる求職活動が必要となることを伝えた」などと記載せず、「保護の要件である、」という表記をしたのか。

⑨ 国保「未加入」の理由を聞いたか。聞いたとすればどのように述べていたか。
  聞いていないとすればなぜ聞かなかったのか。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

⑩ 誰でも申請権があり、相談者が今申請することもできること、申請に関係書類の提出は必要のないこと、保護は原則として申請によって開始すること、申請があれば原則として14日以内に要否判定のうえ書面をもって決定することなどについて、明確に説明したか。各項目について説明の有無を回答されたい。
  仮に説明しなかったとすれば、なぜ説明しなかったのか個別に回答されたい。上記の点を具体的に説明しなければ、真に申請意思を確認したことにならないとは今も考えないか(同前)。
  そうでないのであれば、なぜ「生活して行けない」として生活保護の相談に訪れた者が「申請意思は示さず退室」したのか、その合理的理由を説明されたい。また、その理由につき姉に確認したか。
  確認しなかったとすれば何故か。かかる事項の確認が重要であるとは今も考えないか(同前)。

⑪「次回関係書類をもって相談したい」とは本人の言葉なのか。「次回」とは具体的時期を念頭に置いていたのか、時期の確認を行ったか。行っていないのならばなぜ行わなかったのか。
 「関係書類をもって相談したい」というのは本人の意思であったのか。相談するよう指導したのか。
  関係書類を教示したと考えられるが、どんなものであるのか具体的に列記されたい。また「いつまでに」という時期を示しているのか。示していないのであればなぜなのかその理由を説明されたい。

5 両担当者に対して
① 3回の相談後、状況確認のために連絡をとったか。
  連絡をとらなかったとすれば、生活がしていけているか心配にならなかったか。心配にならなかったとすれば何故か。心配になったとすれば何故連絡をとらなかったのか。

② 姉妹が「餓死」「孤立死」したことについて、どのように受け止めているか。担当職員としての対応に反省すべき点はないか。あるとすればどのような点か。ないとすれば何故そのように考えるか。

以上


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